飲食店にこそ知ってほしいスモールM&Aの可能性

飲食店にこそ知ってほしいスモールM&Aの可能性

今回は飲食店の経営者やこれから開業を目指す方に向けて、「個人でもできるM&A」=スモールM&Aの可能性とポイントを解説します。

■個人事業でもM&Aは可能?

結論から言えば、個人事業でもM&Aは「十分に可能」です。
M&Aとは要するに「事業を誰かに引き継ぐこと」。
法人格があるかどうかは本質的な問題ではありません。
たとえば、以下のようなケースもM&Aの一例です:

・長年営んできた飲食店を、引退のタイミングで別の人に譲る
・閉店寸前だったお店を、別業態のオーナーがそのまま引き継ぎ再生

このように、小さな規模であっても「事業の継承」が行われていれば、それは立派なM&Aです。

■スモールM&Aという考え方

最近では、こうした小規模事業のM&Aを「スモールM&A」と呼ぶようになりました。
特に飲食店業界では、「設備ごと引き継ぐ居抜き譲渡」が主流となっており、これもスモールM&Aの一形態と言えます。

スモールM&Aは、資金力や組織力のない個人でも参入できる現実的な選択肢。
実際に、本サイトでご紹介している事例の中にも、個人事業主同士の引き継ぎや、法人⇄個人の店舗譲渡が多く含まれています。

■メリットと注意点

◎メリット
・閉店という選択を避けられる
・想い・常連・味を次世代に引き継げる
・買い手側にとっては低リスクで開業が可能

△注意点
・契約書や引き継ぎ内容を曖昧にしないこと
・内装・設備・許認可など、現状の明文化と共有が必要
・税務・法律面では専門家のサポートを活用すべき

■どうすれば個人でもM&Aを実現できるか?

1.営業実態・収支状況の整理(できれば簡易な損益計算書)
2.厨房設備や内装のリストアップ
3.賃貸契約や保健所の許可関係を確認
4.信頼できる仲介業者やマッチングサービスへの相談
5.“売れる価値”を可視化する工夫(写真、レビュー、SNSなど)

■まとめ:閉じるだけが選択肢じゃない

「もうやめようかな」「体力的に厳しい」
そう思ったとき、“誰かに継いでもらう”という選択肢があることを、ぜひ知っていただきたいと思います。
一方で、これから開業を目指す方にとっても、「ゼロから始める」だけでなく、「誰かの跡を継ぐ」ことでスムーズなスタートを切る道があるのです。

M&Aは、大企業の話ではありません。
むしろ、今を生きる個人飲食店こそ、活用すべき手段なのです。

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