小さなお店を始めたいと思ったとき、最初に立ちはだかるのが「どこで物件情報を見つければいいのか」という壁です。実は、魅力的な物件の多くは、広告にも出ず、水面下で動いています。だからこそ、情報の集め方を知っているかどうかが、理想の一店を手に入れられるかどうかを大きく左右します。今回は、多様な情報ルートをわかりやすく紹介し、自分に合ったお店に出会える確率を高めるためのポイントを解説します。
■ 前オーナー・現オーナーから情報を得る
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小さなお店の物件情報は、表に出てこないものが多く、水面下で動くのが一般的です。まず頼りたいのは、前オーナーや現オーナーからの直接情報です。行きつけの店で「いつか自分も店を持ちたい」と話しておくことで、思わぬタイミングで声をかけてもらえることがあります。地域の口コミは最強の情報源。日頃から関係を築き、自分の希望を伝えておくことが重要です。
■ 税理士・信用金庫・不動産会社から情報収集する
地域の専門家である税理士や信用金庫、不動産会社は、多くの個人商店と日常的に関わっています。そのため、「そろそろ引退したい」「跡継ぎがいない」といった、生の情報が自然と集まります。こうしたネットワークから得られる情報には、設備や顧客がそろったまるっと居抜きの案件が含まれることも多く、自分の希望を具体的に伝えるほど候補を紹介してもらいやすくなります。
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■ マッチングサービス会社を活用する
近年増えているのが、インターネットで「売りたい人」と「買いたい人」をつなぐマッチングサービス会社です。全国のまるっと居抜き案件を比較できるなど、便利な仕組みが整っています。ただし、成功報酬や手数料などの費用が会社ごとに異なるため、事前確認は必須です。情報量は多いものの、数字や契約内容の確認は自分自身でもしっかり行いましょう。
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■ まるっと居抜きを選ぶ際の注意点
まるっと居抜きは初期費用と開業準備の時間を大幅に節約できる反面、判断を誤ると開業後に苦労することもあります。「なぜその店が手放されるのか」「売上と利益はどの程度か」「立地や客層は自分のコンセプトと合うのか」など、冷静な見極めが欠かせません。設備が整っていることに安心せず、店の背景や市場環境も合わせて確認しましょう。
■ 情報は自分で取りに行くもの
理想の店を手に入れるには、複数の情報ルートを並行して動かすことが大切です。様々な情報ルートを組み合わせることで、まるっと居抜き物件と出会える可能性は格段に高まります。普段から「店を持ちたい」という意志を周囲に伝えておくことで、思わぬチャンスが訪れることもあります。
■次回予告
マッチングサービスの活用方法や、譲渡金額の決まり方、下見のポイントなどを解説します。
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